HGAで仮想インスタンスを作成するには~Windows10の場合~

HGAユーザー管理画面(https://gpu-console.highreso.jp/user/index)にログイン後、インスタンスを作成し、接続する方法を解説します。今回は、操作するパソコンのOSがWindows10の場合で説明します。

基本的な流れは、OS問わず、HGA会員登録→ログイン→SSHキー作成→インスタンス作成→初期設定→インスタンス接続となります。

※既にインスタンスを作成しており、初期設定の方法についてのみ確認したい方はこちらからお読みください。

ログインからインスタンス作成まで

ログイン

会員登録を行ったら登録時のメールアドレスとパスワードをログインフォーム(https://gpu-console.highreso.jp/auth/login)に入力してログインを行ってください。

図1 ログイン画面
図1 ログイン画面

SSHキーの作成

インスタンスに接続するためにはSSHキーが必要になります。SSHキーはインスタンスに接続する際の認証に必要なデータのことです。このデータを保持しているPC以外からはインスタンスに接続できなくなるため、セキュリティ性の高い認証方式とされています。  

SSHキーの作成にはユーザー管理画面左側メニューにある「SSHキー」をクリックします。作成したいキーの名前をフォームに入力し、「作成」ボタンをクリックしてください。「登録済みSSHキー」欄に作成したキーの名前が表示されたらキーの作成完了です(図2)。

図2 SSHキー作成画面
図2 SSHキー作成画面

なお、キーの作成は通常1分以内には完了しますが、状況によっては数分程度かかる場合がございます。もし10分以上待っても作成が完了しない場合お手数ですがサポート(https://gpu-console.highreso.jp/user/support)までお問合せください。

インスタンスの作成

管理画面左側の「インスタンス」をクリックします。「インスタンス名」欄のフォームにお好みのインスタンス名を記入し、「次へ」ボタンをクリックします(図3)。

図3 インスタンス名の入力
図3 インスタンス名の入力

認証に使用するSSHキーを選択する画面が表示されるので、2節で作成したSSHキー名を選択し「次へ」をクリックしてください(図4)。

図4 SSHキーの選択
図4 SSHキーの選択

インスタンスのタイプを選択する画面が表示されるので、ご利用目的に合わせて選択してください(図5)。

図5 インスタンスタイプ選択画面
図5 インスタンスタイプ選択画面

なお、インスタンスタイプの推奨用途は、インスタンスタイプ名の末尾で確認できます。
dlはDeepLearningなどAI関連演算でのご利用に推奨されるタイプで、PyTorch1.6やTensorFlow2.1.0、1.15系(2020年9月30日~)など主要ライブラリがプリインストールされています。
prはレンダリングでの利用が想定されており、ProRenderがプリインストールされています。
その他の用途で使いたい場合、自分のニーズに合わせてソフトウェアやライブラリのインストールを行いたい場合は、ubがつくタイプのインスタンスを選択してください。

インスタンスタイプの詳細についてはユーザー管理画面のインスタンス作成ページ (https://gpu-console.highreso.jp/user/instance-start)の「インスタンスタイプについて」の項でもご確認いただけます。

また、接頭辞によってAMD社製GPUによるサーバーか、NVIDIA製GPUによるサーバーか一目で分かるようになっています。サーバーそれぞれの構成の詳細は、公式サイト(https://gpu-advance.highreso.jp/)の「料金・スペック」をご確認ください。

インスタンスタイプを選択し終えると、次に 料金プランを選択する画面が表示されるので、ラジオボタンから選択し「次を」クリックしてください(図6)。

図6 料金プラン選択画面
図6 料金プラン選択画面

最後に、確認画面が表示されるので、作成するインスタンスのスペックに間違いないがなければ「作成」をクリックしてください。

作成完了後はインスタンスの確認画面に作成したインスタンスのIPアドレスが表示されます。(図7)

図7 インスタンス作成後情報表示画面
図7 インスタンス作成後情報表示画面

なお、インスタンスの作成は通常5分以内には完了しますが、状況によっては更に数分程度かかる場合がございます。もし15分以上待っても作成が完了しない場合お手数ですがサポート(https://gpu-console.highreso.jp/user/support)までお問合せください。

これで、インスタンス作成まで完了しました。 次は、作成したインスタンスにアクセスする方法を解説します。

作成したインスタンスを起動する

秘密鍵とアクセスサーバ秘密鍵をファイルに保存する

まず、管理画面で作成したインスタンス用の秘密鍵とアクセスサーバ用の秘密鍵をそれぞれローカルPC内のファイルに保存します。

準備として「エクスプローラー」を開いてください(図8)。 「表示」タブをクリックして、下図のチェックボックス欄を確認し、「ファイル名拡張」と「隠しファイル」の箇所にチェックを入れてください

図8エクスプローラー
図8 エクスプローラー

次に、秘密鍵用のファイルを作る方法を解説します。最初に秘密鍵用のファイルを保存するフォルダを作成します。「エクスプローラー」を開きます。下図を参考に「ローカルディスク(C:)」→「ユーザー」をクリックしてください。

図9 ユーザーフォルダへのアクセス1
図9 ユーザーフォルダへのアクセス1

そして、下図のようにあなたのユーザ名に相当フォルダをクリックします(説明では「high」というユーザ名を使用しています)。

図10 ユーザフォルダへのアクセス2
図10 ユーザフォルダへのアクセス2

下図を参考に「.ssh」というフォルダを作成してください(頭に「.」をつけるのを忘れないでください)。 (フォルダの作成は、画面上なにもないところで右クリックし「新規作成」→「フォルダ」から行えます。)

図11 SSHフォルダの作成
図11 SSHフォルダの作成

これで、秘密鍵を保存するファイルの作成場所が確保できました。

次に、秘密鍵のファイルを作成して保存していきます。

メモ帳とブラウザを開き、管理画面にアクセスし、画面左側の「SSHキー」をクリックします。すると下図のように「登録済みSSHキー」のテーブルにインスタンス作成の際登録した秘密鍵が出るので、そこの「秘密鍵表示」というボタン(下図の赤く囲った部分)をクリックします。

図12 インスタンス側秘密鍵
図12 インスタンス側秘密鍵

「秘密鍵表示」ボタンをクリックすると下図のようなダイアログが表示されるので、図で赤く囲った「クリップボード」というボタンを押します。すると、ダイアログの中身がコピーされた状態になります。これをメモ帳などに張り付けて、「mykey.txt」というファイル名で、先ほど作成した「.ssh」内に保存してください。

図13 秘密鍵の表示
図13 秘密鍵の表示

同様に「SSHキー」画面において「アクセスサーバ用秘密鍵表示」を押すと、同様のダイアログが出るので、「クリップボード」ボタンを押し、コピーされたテキストをメモ帳に張り付け、「.ssh」フォルダ内に「ackey.txt」というファイル名で保存します。

図14 アクセスサーバ秘密鍵
図14 アクセスサーバ秘密鍵

これで「.ssh」フォルダ内には「mykey.txt」と「ackey.txt」というファイルが存在しているはずなので「エクスプローラー」を開いて確認してください(図15)。

図15 秘密鍵の保存
図15 秘密鍵の保存

ターミナルを起動する

スタート → Windowsシステムツール → コマンドプロンプトで、起動できます。

図16 コマンドプロンプトの起動

起動画面で、
C:¥Users¥high¥ (または別途作成したフォルダ)
となっていることを確認します(図17)

図17 コマンドプロンプト移動画面

アクセスサーバ経由でSSHトンネルを起動する

コマンドプロンプト内に

ssh -L 20122:[インスタンスIP]:22 user@[アクセスサーバ IP] -p 30022 -i .¥.ssh¥ackey.txt

を打ち込んでください。ここで[インスタンスIP]という箇所は作成したインスタンスのIPアドレスを入力します (図18)。
※ここでの「¥」は全角ですが、実際に入力する際には半角で。

図18 アクセスサーバへの接続
図18 アクセスサーバへの接続

なお、インスタンスIPアドレスは、ユーザー管理ページ内インスタンスのページで確認できます(図19)。

図19 インスタンスIPアドレスの確認

また、[アクセスサーバIP]は、ユーザー管理ページ内「SSHキー」ページ(https://gpu-console.highreso.jp/user/key)の第3節にて参照することができます(図20)。

図20 アドレスサーバIPアドレス確認

SSHトンネル接続するか否かの確認が出ますので、yesと入力してください。

図21 接続確認画面
図22 アドレスサーバ接続画面

インスタンスにSSHアクセスを行います

例ではTeraTermを利用します。コマンドプロンプトからでもアクセスはできますがTeraTermを使うと、ファイルの転送もドラッグアンドドロップ行うことができて便利です。
また、TeraTermはフリーソフトです。Webで検索し、ダウンロードしてください。
TeraTermをインストールしたら、接続設定を行います。

図23 Tera Term 初期設定
図23 Tera Term 初期設定
Tera Term 接続例
ホスト名: localhost サービス: SSH TCPポート: 20122
図24 TeraTerm初期設定2
図24 TeraTerm初期設定2

秘密鍵のmykey.txtを選択。 正常に接続が完了したら図26のような画面が表示されます。

図25 TeraTerm接続画面
図25 TeraTerm接続画面

以上でHGAインスタンスに接続することができました。
お好きな環境を構築して、自由に開発を行ってください。
HGAでの、TensorFlowやPytorchなどのご利用方法がご不明な場合、管理画面内カスタマーサポートまでいつでもご連絡ください。

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