AIの活躍の場は不動産査定と住宅ローンにも

「人生で一番高い買い物」にもAIが活躍しています。多くの人が人生で一度切りの買い物であり、過去の経験を活用することができません。ならば、先人たちはどのような基準で判断をしてきたのか。機械学習で過去の接遇を身につけたAIは、不動産領域でも活躍しています。

1、不動産でAIはどのように活躍しているのか

不動産領域では、様々な箇所でAI技術が活躍しています。

(1)不動産購入額・売却額の査定

不動産の「値付け」はとても複雑です。新築物件の売り出しにおいても、また売却時においても、まわりの相場価格や先例などから価格を定めていきます。当然ながら不動産業界が活況のときは強気の値段が並びますし、反対に不況時は大きく落ち込むこともあります。新築マンションの購入額が、景気指標としても見られるのはこのためです。ただ、特定の業者が値段を定める新築時と異なり、売却額は購入者自身が「売却希望額」を持っているため、市場に出る(=売主が納得している)価格はブレが生じやすいもの。そこで、AIが査定をするというサービスが支持されています。

(2)不動産情報を入れるとAIが目安の査定額を割り出す

不動産各社が競って提供しているサービスでは、まず物件の規模や建築場所などを入力します。売却希望額を入力するサービスもあります。するとAIが類似の物件実績から売却査定額を割り出し、〇〇円~〇〇円と上下幅を持って伝えます。幅が発生するのは、不動産の価格は常に変動するものであり、AIとはいえ〇〇円!と断定するのはリスクが高いためです。

2、住宅ローンでAIはどのように活躍しているのか

もうひとつ、不動産領域においてAIが活躍しているのが「住宅ローン」です。住宅ローンでは、AIの活躍するタイミングが2つあります。それぞれ見ていきましょう。

(1)住宅ローンの新規申込

ひとつは住宅ローンの新規申込です。住宅ローンの申込時に購入者は、様々な判断をしなければなりません。

  • 何年のローンを組むのか。頭金はどれくらいか。月の返済額をどれくらいにするのか。
  • 新築と中古どちらにするか。
  • 固定金利にするのか、変動金利にするのか
  • 団信(契約者が死亡・高度障害のときに保険金を受取り、ローン残債と相殺する終身保険)への加入をどのように考えるか

多くの方にとって住宅購入は一生に一度の買い物のため、「以前の経験を生かして」とは出来ないもの。そこでAIが豊富なビックデータを機械学習で活用し、利用者と同じ(類似した)環境ならばどのような物件を買うのか、どのような住宅ローンの使い方をするのかを算出し、お勧めの住宅ロ―ンとして提示します。

(2)住宅ローンの借り換え

住宅ローンは物件購入当初の契約を長期間履行する人もいますが、「契約途中での借り換え」がある程度前提とされている商品でもあります。金利環境の変化や新商品の発売、契約者の環境変化などがその原因です。これらも契約者ひとりの希望ではなく、同じような環境のほかの人ならばどのように判断するのかというニーズがあり、AIの活躍できる領域です。このような背景から、AI×借り換えサービスが急速に広まっています。

住宅購入は人生最大の買い物です。だからこそ、過去に同じように最大の買い物を決断した先人たちがどう判断したのかは興味深いものです。AIはそれらの経験をもとに、今日の利用者に的確なアドバイスを担っています。

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