保護者と学校をAIが繋げる~教育×AIの最新事情~

我が子が学校でどんな生活を送っているのか。保護者にとっては何よりも関心があります。急速に教育現場に浸透しているAIは、保護者にとっても魅力的な技術を提供しています。

生徒ひとりひとりに即したフィードバックを可能に

これまで保護者が子どもの学校での様子を知る場といえば、授業参観や個別面談が主な機会でした。面談の場では時間が限られていることもあり、「成績が落ちていますね」「〇〇の課目が苦手ですね」といった課題面にフォーカスされる傾向がありました。これには子どももビクビクです。もっと人間ドックのような細かい成績を出せたら保護者も安心できるのに、という要望をAIが実現します。教室というコミュニティのなかでどのような立ち位置なのか。仲の良い生徒はどのような人なのか。教師とはどのような会話をしているのかといった客観的な資料があれば面談の内容も変わりますし、保護者が自宅で子ども自身と話すときも頼れる参考資料になります。

これまでも、このようなカスタマイズ版を作ろうとする動きはありましたが、何よりも懸念となったのは教師の負担増でした。教師の残業が大きな問題となっているなかで、このような新たな仕事を設けるのは高いハードルがあります。よって1クラスに生徒が30人いるとして、30人分の個別資料を作るのは不可能でした。AIが代替することによって可能になったのです。そのうえでAIが代替できない教師と保護者のコミュニケーションといった部分に時間と労力を割くことがサービスの目的です。

保護者からの質問を24時間AIが回答

長野県塩尻市では市主導で「学校チャットボット」が運営されています。授業や学校生活、教科書の内容など小中学校の保護者から市が質問を受け、AIを内蔵したChatBotにより回答するものです。特に子どもが低学年の場合は子どもを通じた学校への問い合わせが難しく、また直接コンタクトを取ろうとも教師が多忙でままならないという背景もあります。いまだ自治体レベルで導入が拡大している段階には至っていないですが、今後大きな可能性があるサービスといえるでしょう。スマートフォンで閲覧できるため、保護者も子どもの前で堂々とではなく、仕事先などでスマホから閲覧できるのが強みです。

コロナ禍で自宅学習が増えています。増える子どもとの時間に適切な距離感を把握できず、教師や学校に相談したいというニーズも増えています。学校チャットボットはそのような親の不安にも寄り添うことができるでしょう。

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