AI映像解析の警備業務ソリューションに不審人物や置き引きを早期発見する新機能を搭載

日立製作所は、独自開発するAI映像解析技術で監視・警備業務を高度化するソリューション「Hitachi Multifeature Video Search」(以下、MVS)に2つの新機能を拡充しました。

Edge POINT

  • 人物の異常行動の早期発見を可能とする「行動検知機能」
  • 荷物と人物の所有関係の認識を可能とする「荷物置き去り/持ち去り検知機能」
  • 阪神甲子園球場での実証実験で約9割の精度で検索対象人物を発見

AIによる「行動検知機能」と「荷物置き去り/持ち去り検知機能」

MVSは、全身の特徴を使って検索対象人物を高速に発見・追跡できる「高速人物発見・追跡ソリューション」です。今回拡充した機能は、防犯カメラの映像から、特定の行動パターンをとる人物をリアルタイムで検知する「行動検知機能」と、荷物と人物の所有関係を認識する「荷物置き去り/持ち去り検知機能」です。大規模な公共空間における喧嘩などのトラブル、置き引きや不審物などの早期発見が可能になります。

「行動検知機能」は、MVSに取り込んだ映像から人物の骨格情報を読み取り、その骨格の動きをもとに人物がどのような行為をしているかを解析して、アラートを発報する機能です。骨格の形状や各関節点の動きの変化などの情報を用いることで、対象人物の向きや背景、服装などによる見え方の違いの影響を軽減し、高精度な検知します。本機能では、9種類の特定行動(走る・しゃがむ・倒れる・蹴る・殴る・指をさす・見回す・立つ・歩く)の検知が可能であり、「殴る」「蹴る」といった暴力行為をしている人物や、周囲を「見回す」動作を続けている不審人物や迷子の子どもなどを早期に発見できます。また、骨格の情報を事前にAIへ学習させることで、9種類以外の行動を検知することもできます。

「荷物置き去り/持ち去り検知機能」は、MVSに取り込んだ映像から、荷物の置き去りや持ち去りを検知し、アラートを発報する機能です。荷物と人物の所有関係を紐付けて認識することで、置き去り前後の移動経路や行動把握、荷物を持ち去った人物の追跡が可能となります。また、従来、荷物の所有関係は人と荷物との距離で判定していましたが、本機能では「キャリーケースを掴んでいる」「リュックを背負っている」など、荷物所有時の画像上の特徴をあわせて深層学習することにより高精度に判定することができます。

日立は阪神電鉄とともに、2021年10月から阪神甲子園球場での実証実験を複数回重ね、約9割の精度で検索対象人物を発見できることを確認。警備業務への本格導入の際は、検索対象人物の発見・追跡に要する時間を最大8割程度短縮できると見込んでいるということです。

リリース:PR TIMES

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