TensorFlowのインストール(Windowsインスタンス) | GPUSOROBAN

本記事はGPUSOROBANのWindowsインスタンスでTensorFlowをインストールする手順になります。
GPUSOROBANは高性能なGPUインスタンスが低コストで使えるクラウドサービスです。
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コマンドプロンプト(以下、ターミナル)上で、下記のコマンドを実行してアクセスサーバーへ接続します。
WindowsインスタンスのIPアドレスはGPUSOROBANサポートが事前に送付したものをご使用ください。


目次[非表示]

  1. 1.WindowsインスタンスへのSSH接続
  2. 2.Pythonのインストール
  3. 3.CUDAのインストール
  4. 4.cuDNNのインストール
  5. 5.TensorFlowのインストール


WindowsインスタンスへのSSH接続


コマンドプロンプト(以下、ターミナル)上で、下記のコマンドを実行してアクセスサーバーへ接続します。
WindowsインスタンスのIPアドレスはGPUSOROBANサポートが事前に送付したものをご使用ください。


ssh -L 53389:<WindowsインスタンスのIPアドレス>:3389 -l user as-highreso.com
-p 30022 -i .ssh\ackey.txt


※Are you sure you want to continue connecting (yes/no/[fingerprint])?が表示される場合には"yes"を入力後にEnterを押下します。
access-server:~$の表示がされたら、アクセスサーバーへの接続が完了です。

アクセスサーバへ接続


ローカルPCのスタートメニューの検索窓から”リモートデスクトップ”と検索し、「リモートデスクトップ接続」のアプリを開きます。

検索窓にてRDP


「リモートデスクトップ接続」の画面が開かれたら、「オプションの表示」を押下します。

RDPオプションの選択


「コンピュータ(C):」に”localhost:53389"を入力します。


localhost:53389


「ユーザー名:」に"Administrator"を入力した後にEnterを押下します。


Administrator


RDP接続画面


資格情報の入力が問われますので、GPUSOROBANサポートから事前に送付されるパスワードを入力した後に、「OK」を押下します。

RDP資格情報入力画面


このリモートコンピュータのIDを識別できません。接続しますか?画面が表示されるので「はい」を押下します。

RDP識別確認


下記の画面表示がされたら、Windowsインスタンスへのリモート接続が完了です。

RDP接続後画面


Pythonのインストール


インストーラーをダウンロードするために下記URLを開きます。


https://www.python.org/downloads/windows/


「Downloads」タブを選択後に「All releases」を押下します。

Pythonダウンロード


「looking for a specific release?」からRelease versionが"Python 3.9.13 - May 17, 2022"のものをダウンロードします。

Pythonダウンロード


「Files」からVersionが"Windows installer (64-bit)"であるファイルを選択します。

Pythonバージョン選択


インストーラーを開いたら、「Add Python 3.x to PATH」にチェックを入れた後に、「Install Now」を押下してpythonをインストールします。

Pythonインストール


"Setup was successful"が表示されたらインストールが成功です。
「Close」を押下し、インストーラーを閉じます。

Pythonインストール確認


ターミナルで下記コマンドを実行し、指定したバージョンがインストールされているかを確認します。


Pytnon -V


インストールした "Python3.9.13"バージョンが表示されました。

python -V


※ターミナルで貼付けができない場合には、下記の手順をご確認ください
ターミナルを開いた後に左上のロゴを右クリックし、「プロパティ」を押下します。

ターミナルプロパティ


「プロパティ」画面にて、「Ctrl+Shift+C/Vをコピー/貼付けとして使用する」にチェックを入れた後に、「OK」を押下します。
上記の設定を入れることでCtrl+Shift+C/Vでのコピー/貼付けが可能になります。

コマンドプロンプトのプロパティ


CUDAのインストール


インストーラーをダウンロードするために下記のURLを開きます。


https://developer.nvidia.com/cuda-toolkit-archive


「Archived Releases」からCUDA Toolkit 11.7.0を選択します。

CUDAのインストール


各種設定を下記のように選択します。

Operation System:WIndows
Architecture:x86_64
Version:Server 2019
Installer Type:exe(network)
を選択後に「Download」を押下します。

CUDAダウンロード前設定


インストーラーを開いた後に、CUDA Setup Package画面にて、パッケージの保存先がC:¥Users¥ADMINI~1¥AppData¥Local¥Temp¥2¥CUDAで問題なければ「OK」を押下します。

CUDA Setup Package画面


NVIDIA ソフトウェア使用許諾契約書画面にて、使用許諾契約書を確認した後に「同意して続行する」を押下します。

NVIDIA ソフトウェア使用許諾契約書画面


インストールオプション画面にて「高速(推奨)(E)」を選択し、「次へ」を押下します。

NVIDIAインストールオプション


CUDA Visual Sutdio Integration installation画面にて、「I understand,and wish to continue the installation regardless.」にチェックを入れた後に「NEXT」を押下します。

CUDA Visual Sutdio Integration installation画面


Nsight Visual Studio Edition Summary画面にて、「次へ」を押下します。

Nsight Visual Studio Edition Summary画面


「NVIDIA インストーラーが終了しました」を確認後に「閉じる」を押下し、NVIDIAインストーラーを閉じます。

NVIDIA インストーラーが終了しました画面


ターミナル上で下記コマンドを実行し、Pathが通っているかを確認します。


nvcc -V


CUDAのParhが通っていれば、下記が表示されます。

nvcc: NVIDIA (R) Cuda compiler driver
Copyright (c) 2005-2022 NVIDIA Corporation
Built on Tue_May__3_19:00:59_Pacific_Daylight_Time_2022
Cuda compilation tools, release 11.7, V11.7.64
Build cuda_11.7.r11.7/compiler.31294372_0
※上記が表示されない場合には、インスタンスを再起動等をすることで設定が反映されます

nvcc -V


cuDNNのインストール


インストーラーをダウンロードするために下記URLを開きます。


https://developer.nvidia.com/rdp/cudnn-download


「NVIDIA Developer Program Membership Required」画面にて、「Join Now」を押下します。

NVIDIA Developer Program Membership Required画面


登録するEmailを入力した後に、「Next」を押下します。

NVIDIAEメール送信画面


「Email」、「Password」、「Confirm password」を入力し、「Stay logged in」を選択後に「Create Accont」を押下します。

NVIDIAアカウント作成


登録したアドレス宛に認証メールが届くので、リンクを開き認証します。
認証が完了したら「登録する」を押下します。

NVIDIAアカウント登録画面


Conplete Your Profile画面にて、各項目を入力します。
(「First Name」、「Last Name」、「Job Role」、「Organization/University Name」、「Organization URL」、「Industry」、「Location」を入力してください)

NVIDIA Conplete Your Profile画面


Development Areas of Interest (Select 1-3)*画面にて、関心のある開発分野を1~3選択した後に「Submit」を押下します。Development Areas of Interest (Select 1-3)*画面

「I Agree To the Terms of the cuDNN Software License Agreement」にチェックを入れたあとに
Download cuDNN v8.9.0 (April 11th, 2023), for CUDA 11.xを選択します。

I Agree To the Terms of the cuDNN Software License Agreementにチェック


Local intallers for Windows and Linx,Ubuntu(x86_64,armsbsa)画面にて、「Local Installer for Windows (Zip)」を押下します。

Local Installer for Windows (Zip)を押下


ダウンロードした「cudnn-windows-x86_64-8.9.0.131_cuda11-archive.zip」を開きます。

cuda11-archive.zipを押下


「cudnn-windows-x86_64-8.9.0.131_cuda11-archive」フォルダを開きます。

cuda11-archiveを開く


「cudnn-windows-x86_64-8.9.0.131_cuda11-archive」フォルダにある「bin」、「include」、「lib」、「LICENSE」をコピーします。

「cudnn-windows-x86_64-8.9.0.131_cuda11-archive」フォルダにある「bin」、「include」、「lib」、「LICENSE」をコピー


「C:\Program Files\NVIDIA GPU Computing Toolkit\CUDA\v11.7」フォルダを開き、「bin」、「include」、「lib」、「LICENSE」を貼り付けます。

C:\Program Files\NVIDIA GPU Computing Toolkit\CUDA\v11.7」フォルダを開き、「bin」、「include」、「lib」、「LICENSE」を貼り付け


続いて、環境変数を設定します。
スタート画面から「コントロールパネル」を押下します。

コントロールパネルを開く


コントロールパネル画面にて,「システムとセキュリティ」を押下します。

システムとセキュリティを選択


システムとセキュリティ画面にて、「システム」を押下します。

システムとセキュリティ画面にて、「システム」を押下


システム画面にて、「システムの詳細設定」を押下します。

システム画面にて、「システムの詳細設定」を押下


システムのプロパティ画面にて、「詳細設定」タブから「環境変数(N)」を押下します。

システムのプロパティ画面にて、「詳細設定」タブから「環境変数(N)」を押下


環境変数画面にて、「システム環境変数(S)」の「新規」を押下します。

環境変数画面にて、「システム環境変数(S)」の「新規」を押下


「新しいシステム変数」画面にて、変数名と変数値を入力した後に「OK」を押下します。


変数名(N):


CUDNN_PATH


変数値(V):


C:\Program Files\NVIDIA GPU Computing Toolkit\CUDA\v11.7


「新しいシステム変数」画面にて、変数名と変数値を入力


「環境変数」画面にて、「システム環境変数」に「CUDNN_PATH」が登録されたことを確認した後に「OK」を押下します。

「環境変数」画面にて、「システム環境変数」に「CUDNN_PATH」が登録されたことを確認した後に「OK」


「システムのプロパティ」画面にて、「OK」を押下し閉じます。

「システムのプロパティ」画面にて、「OK」を押下


ターミナル上で下記コマンドを実行し、パスが通っていることを確認します。


where cudnn64_8.dll


C:\Program Files\NVIDIA GPU Computing Toolkit\CUDA\v11.7\bin\cudnn64_8.dllが返ってくることでパスが通っていることが確認できました。


TensorFlowのインストール


下記コマンドを実行し、pipコマンドを更新します。


python -m pip install --upgrade pip


※本記事ではすでにpipのアップグレードは済んでおります

pipアップグレード


下記コマンドを実行し、TensorFlowをインストールします。


pip install tensorflow===2.8.2


「Successfully installed tensorflow-2.8.2」が表示されたらTensorFlowのインストールが成功です。

TensorFlowインストール


下記コマンドを実行し、Pythonを起動します。
>>>が表示されていることでPythonが起動していることを確認することができます。


python


pythonインタプリタ起動


下記コマンドを実行し、TensorFlowをインポートします。


import tensorflow as tf


TensorFlowインポート


下記コマンドを実行し、PyTorchのバージョンを確認します。


tf.__version__


「2.8.2」のバージョンが確認できました。

PyTorchのバージョン確認


下記コマンドを実行し、PytorchからGPUが認識できているか確認します。


print("Num GPUs Available: ", len(tf.config.list_physical_devices('GPU')))


"Num GPUs Available: 1"が表示されたらGPUが認識できています。

PytorchからGPUが認識できているか確認


以上で、TensorFlowの環境構築手順(Windowsインスタンス)が完了です。


本環境には、GPUSOROBANのインスタンスを使用しました。
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