だれでも直感的に操作できる工程解析ソフト × 高性能GPUクラウド

長瀬産業株式会社

長瀬産業株式会社は、1832年に京都で創業した化学系専門商社です。
化学品・樹脂・電子材料・ライフサイエンスなど幅広い分野で事業を展開し、
原材料の提供にとどまらず、顧客の製造プロセスに寄り添った提案を行ってきました。

近年、同社が取り組んでいるのが、
混合・撹拌工程を解析によって「見える化」する専用ソフトウェア
「ミキシング・コンシェルジュ™」の開発です。

従来、属人的になりがちだった撹拌工程を、誰でも直感的に扱える解析技術として提供することで、
研究開発から量産設計まで、製造現場における意思決定スピードと再現性の向上を目指しています。

今回は、「ミキシング・コンシェルジュ™」の事業を推進する営業担当の四辻さん、
ならびにコンテンツ制作担当の横山さんに、開発の背景や具体的な活用事例、
そして GPUクラウド「GPUSOROBAN リモートワークステーション」を採用した理由についてお話を伺いました。
事例のポイント
・従来の解析課題を解決し、誰でも直感的に使える解析ソフトを実現
・GPUクラウドの活用により、「どこでも」「すぐに」解析できる環境を構築
・現場の研究者・設計者が自ら解析を行い、意思決定スピードと開発効率を向上

四辻 明大さん(営業担当)

ミキシング・コンシェルジュ™の営業担当。 顧客の課題をヒアリングし、解析ソフトを活用した解決策を提案。

横山 キラさん(コンテンツ制作担当)

ミキシング・コンシェルジュ™のコンテンツ制作担当。
主に動画制作やWeb施策を通じてサービスの認知拡大を担当。


Q1.まず「ミキシングコンシェルジュ™」の開発背景について教えてください。

「ミキシングコンシェルジュ™」を開発されるにあたり、どのような課題を解決したいとお考えでしたか?
また、その背景にある思いや、GPUクラウドを活用するに至った経緯についてもぜひお聞かせください。
四辻さん 撹拌工程は、液体と液体、あるいは液体と粉体を混ぜるという、ほぼすべての製造業に存在する工程です。ただ現場では、長年ベテランの方の「勘・コツ・経験」に頼ってきた部分が大きく、非常に属人的でした。

例えば、そのベテランの方が退職すると、混ぜ方のノウハウが社内に残らず、同じ品質を再現できなくなる。そういった継続性の課題がありました。

また、従来の撹拌解析ソフトは専門性が高く、習熟に長く時間がかかるものも多いです。CAD操作やメッシュ設定など、解析以前に覚えることが多く、解析は専門部署の仕事になりがちでした。
そこで私たちは、「現場の研究者や製造プロセス担当者自身が使える解析ソフト」を作ろうと考えました。
羽根形状や回転数などの条件を入力すれば、自動でモデルが生成され、複雑な設定をしなくても解析できる。画面を見れば混ざり方が直感的に分かる、そうした設計を目指しています。

横山さん そういった背景がある中で、私たちとしても「誰でも使える」という点は、ミキシング・コンシェルジュ™の大きな価値だと考えています。

長瀬産業として、これまでソフトウェアを主軸としたビジネスはほとんど経験がありませんでした。
原材料の提供が中心だった中で、「形のないソフトウェアをどう届け、どう伝えるか」というのは、正直なところ初めての挑戦です。

だからこそ、専門家向けの難しいツールではなく、 現場の方が「触ってみたら分かる」「使ってみたらイメージできる」 そうした分かりやすさを前提に、マーケティングのコミュニケーションも設計しています。

「解析ソフトは難しいもの」という先入観を少しでも下げて、 まずは試してもらう。その入口を作ることが、私たちの役割だと考えています。

Q2.実際の活用用途について教えてください

実際の現場では「ミキシングコンシェルジュ™」をどのような場面でご活用いただいていますか?
また、それによって現場や社会にどのような成果・効果が生まれているか、ぜひ具体的にお聞かせください。
四辻さん 主に二つの部門で活用されています。
一つは研究開発部門、もう一つは量産時のスケールアップを担う製造プロセス設計部門です。
研究開発では、実験を行う前に「どの撹拌翼が適しているか」「条件を変えるとどうなるか」をシミュレーションで確認できます。

製造プロセスでは、ラボスケールから量産スケールへ拡大する際に効果を発揮します。
例えば2Lから100Lへスケールアップする際、実験回数を減らし、原材料費や工数を抑えることができます。

実際に、数千万円規模の撹拌機を導入する前にシミュレーションを行い、「この条件では十分に混ざらない」と判断できたことで、設備投資を回避できた事例もあります。
現在は大手化学メーカーを中心に、食品、電子材料など、液体や粉体を扱う幅広い業界で活用いただいています。

Q3.「GPUSOROBAN リモートワークステーション」を採用した理由は?

導入環境として「GPUSOROBAN リモートワークステーション」をお選びいただいた理由を教えてください。
特に、どのような点がマッチしたのかについてもぜひお聞かせください。
四辻さん ミキシング・コンシェルジュ™では本格的な数値計算を行うため、一般的な業務用PCではどうしても計算に時間がかかってしまいます。
一方で、高性能なGPU搭載PCを各社で新たに用意するとなると、コスト面や導入の面でハードルが高いのも現実です。
その点、リモートワークステーションは月単位で利用できるため、初期投資を抑えながら必要な計算環境を用意できる点が大きなメリットでした。

実際、通常のPCでも動かせないわけではありませんが、計算が重くなり、結果が出るまでに時間がかかってしまったり、同時に複数条件の解析を回せなかったりします。
リモートワークステーションを使うことで、そうした待ち時間のストレスを解消できる点は非常に大きいと感じています。

もう一つ大きいのは、場所を選ばず使える点です。
工場や外出先など、どこからでも同じ環境で解析できるため、現場で結果を確認し、その場で意思決定できる。
この「どこでも使える」という特性は、ミキシング・コンシェルジュ™が目指している「現場で簡単に使える解析」という思想とも非常に相性が良いと感じています。

また、リモートワークステーションには1週間程度の無償トライアルがあるため、
「本当に動くのか」「自分たちの業務に合うのか」を事前に確認できる点も、導入時の安心材料になっています。
GPUを必要なときに、必要な期間だけ使えるため、スケールアップや新規開発など、短期プロジェクトとの相性も非常に良いですね。

Q4. 利用者からはどのような声がありますか?

実際にご利用いただいた方からは、どのようなご感想やメリットのお声がありましたか?
四辻さん よくいただくのは「すぐに使えた」という声です。
入社1年目の方が短期間で操作を覚え、解析結果を設備導入の判断に活用した事例もあります。
また、撹拌条件をデータとして保存できるため、属人化していたノウハウをそのまま引き継げる点も評価されています。
事業承継のタイミングで、撹拌ノウハウを残すために活用されたケースもありました。

他にも、解析専門部署がある大手化学メーカーであるダイセルでも、現場で対応できる解析は現場で行い、専門部署には高度な解析だけを依頼する。そうした役割分担が進み、全体の業務効率が向上したという声もあります。
横山さん リモートワークステーションについては、 「まず試せて、すぐに使い始められるので導入しやすい」という声をいただくことが多いです。

ミキシング・コンシェルジュ™自体、 数か月単位など限られた期間で使われるケースも多いため、
必要な期間だけ使えるリモートワークステーションとは相性が良いと感じています。

Q5. ミキシング・コンシェルジュ™の未来像について教えてください

今後、「ミキシングコンシェルジュ™」はどのような進化を遂げ、どのような現場や用途へ広がっていくとお考えでしょうか。
また、「リモートワークステーション」との組み合わせによって、製造業全体にどのような価値や可能性を提供できるかについてもぜひお聞かせください。
横山さん 新規事業は途中で止まってしまうケースも多い中で、ミキシング・コンシェルジュ™は手応えを感じています。
このまま一過性の取り組みで終わらせず、社内外に定着したサービスとして育てていきたいと考えています。
四辻さん 一つ目は、日本の製造業全体を支えるツールとして広げていきたいという思いです。
スケールアップの工数を減らし、製造業がより魅力ある産業になることに貢献したいと考えています。

二つ目は、解析データを活用した「ミキシング・インフォマティクス事業」です。
解析結果の蓄積によって、「こういう結果を得るにはどんな条件が最適か」を提案できる世界を目指しています。

三つ目は、ミキシング・コンシェルジュ™を起点に、原料だけでなく副資材や設備提案まで含めた事業拡張です。製造プロセスの担当者と新たな接点を作り、より広い価値提供につなげていきたいと考えています。
「誰でも簡単に使える」ミキシング・コンシェルジュ™と、「すぐに・短期間で使える」リモートワークステーションは非常に相性が良い組み合わせです。
解析を専門部署だけのものにせず、製造現場全体に広げる。そのための環境として、GPUクラウドは欠かせない存在だと感じています。

長瀬産業株式会社

GPUSOROBAN
リモートワークステーション資料

無料トライアル実施中

ページトップへ戻る