全体像と各画面の役割 | 計算クラスター

計算クラスターでは、ブラウザで開く「Web管理ポータル」と、SSHで接続する「ジョブ実行サーバー」を使います。

利用の設定やポイント管理はWeb管理ポータルで、コードの準備やジョブの投入はジョブ実行サーバーで行います。

この記事では、それぞれの役割と、計算を始めるまでの流れを説明します。

目次[非表示]

  1. 1.Web管理ポータルとジョブ実行サーバーの使い分け
  2. 2.Web管理ポータルの役割
  3. 3.SSH接続(ジョブ実行サーバー)の役割
    1. 3.1.ジョブ実行サーバーでできること
    2. 3.2.ジョブ実行サーバーの利用上の注意

Web管理ポータルとジョブ実行サーバーの使い分け

操作する場所

主に行うこと

操作方法

Web管理ポータル

ポイントの購入、ストレージの設定、SSH接続の準備

ブラウザで画面を開いて操作

ジョブ実行サーバー

コード・データの準備、ジョブの投入、状態・ログの確認

SSHで接続し、コマンドを入力

まずWeb管理ポータルで利用の準備を済ませ、その後、ジョブ実行サーバーへ接続して計算を進めます。

Web管理ポータルの役割

Web管理ポータルは、ブラウザから利用する管理画面です。アカウント情報の確認・変更や、利用開始に必要な設定を行います。

アカウント・ユーザーの管理

プロファイル情報の変更や、セキュリティ設定などを行います。

ポイントの購入・残高確認

利用料金の支払いに使うポイントを購入します。個人ポイント・グループポイントの残高や、利用履歴も確認できます。

→ ポイントの購入方法

ストレージの設定

コードやデータを保存するストレージの初期設定と、容量の追加を行います。

→ ストレージの初期設定と容量の追加

SSH接続の準備

ジョブ実行サーバーへ接続するために、以下の操作を行います。

  • アクセスサーバー用の公開鍵を登録する
  • ジョブ実行サーバー用の秘密鍵をダウンロードする
  • 接続設定が記載されたconfigファイルをダウンロードする

取得したファイルは、手元のPCに保存して設定します。

詳しい手順は、以下の記事をご確認ください。

→ SSH鍵の登録
→ SSH接続の準備|configファイルの取得と設定

SSH接続(ジョブ実行サーバー)の役割

ジョブ実行サーバーは、コードやデータの準備、計算ジョブの投入、実行状況の確認を行うための環境です。

手元のPC(クライアント端末)から、コマンドラインを使ってSSHで接続します。

実際の計算処理は、ジョブ実行サーバーとは別の「計算ノード」で行います。ジョブ実行サーバーからジョブスケジューラー(Slurm)にジョブを投入すると、計算ノードに割り当てられ、実行されます。

ジョブ実行サーバーでできること

ソースコード・データセットの配置と編集
手元のPCから、Pythonスクリプトなどのソースコードや学習用データセットを転送・配置します。
転送には、scpやrsyncなどのコマンドを使用します。
配置したコードは、ジョブ実行サーバー上でnanoやviなどのエディタを使って編集できます。

Singularityコンテナ環境の構築
実行に必要なモジュールを読み込み、コンテナイメージ(SIFファイル)をビルドします。

計算ジョブの投入(sbatch)
実行する処理とSlurmへの指示をジョブスクリプトに記述し、ジョブ実行サーバーからsbatchコマンドで投入します。
投入したジョブは、Slurmによって計算ノードに割り当てられ、実行されます。

→ Slurm基本操作|バッチジョブの作成・投入・結果確認

ジョブの実行状況・ログの確認
squeueコマンドで、投入したジョブの状態を確認します。

  • RUNNING:実行中

  • PENDING:実行待ち

また、標準出力ログや標準エラー出力ログから、処理の進捗やエラーの内容を確認します。

ジョブ実行サーバーの利用上の注意

ジョブ実行サーバーは、全ユーザーが共有する開発準備・ジョブ管理用の環境です。

システム全体の性能低下や他のユーザーの作業への影響を防ぐため、ジョブ実行サーバーでの高負荷な処理は禁止しています。

高負荷なPythonスクリプトの直接実行や、大規模なコンテナビルドなどが該当します。

プログラムの修正やデータ転送はジョブ実行サーバーで、負荷の高い計算処理はSlurmを介して計算ノードで行うようお願いいたします。

GPUSOROBANサポートチーム
GPUSOROBANサポートチーム
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